この物語を、共に紡ぐ人たち

一条 康子  「怪談」語りべ/しまね文化の語り手

怪談がひらく、島根の入口

私は島根県松江で生まれ、育ちました。
現在は怪談を通して、土地に残る記憶や人の情を語り続ける「島根の語り手」として活動しています。
松江ゴーストツアー(松江の夜、怪談ゆかりの寺などをめぐり地元の語り部が怪談を聞かせるツアー)の語りべを始め、屋形船での怪談語り、ホテルでの怪談会など、土地と空間と結びついた場所で語りを重ねてきました。
怪談は、ただ怖いだけのお話ではありません。
そこには、その土地で生きてきた人々の思いや、時代を超えて受け継がれてきた記憶が宿っています。
第一幕では、怪談という“語り”を通して、島根という土地の空気や時間と人の営みに触れながら、その先に続く物語への静かな入口を開きます。